サファイア
資産価値の高い宝石を意味する"行"のひとつであるサファイア。
格式高い独特のブルーは、意外にも装いを選ばず私たちを高めてくれる、高貴な差し色。
ブルーサファイアは貴石デビューにふさわしい
ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドは“貴石”と呼ばれ、宝石業界では資産価値の高いプレシャスな石として取引されます。もしも貴石の中から、はじめての色を手に入れるとしたら、ブルーサファイア。サファイアの“青”は、ダイヤモンドの元の色に近いため、装いを選ばすこなしやすいからです。
ブルーサファイアは大きく、ロイヤルブルーとコーンフラワーの2色に分けられます。ロイヤルブルーは、深い濃紺を感じさせる知的な色。コーンフラワーは、矢車草の花から名付けられ、優しい柔らかな色合いが魅力。どちらを選んだら良いのかと、よくご相談を受けるのですが、宝石的価値はどちらも高く評価されているので、肌にのせた時の感触と高揚感で答えを出していいと思います。
頭の片隅に置いておきたいのは、サファイアはルビーと同じ鉱物・コランダムから取れる石であること。色が濃く、均一であることが評価となり、ヒートと呼ばれる加熱処理を施して色味を整える場合があります。色味を優先してヒートを選ぶのもいいですし、ノーヒートで自然な色を探すのもいい。自分はどこに価値を感じるのか決めておくとより愛着が沸くと思います。
また、サファイアはブルーの中でも濃淡の幅があるように、ピンク、イエロー、オレンジ、ヴァイオレットとカラーバリエーションも豊富にあります。
購入の際に気を付けたいのは、ベリリウム拡散加熱処理されたサファイア。櫻井彩子が取り扱うサファイアはすべて検査をして、拡散処理されたものは一切扱わないようにしています。
じつは今、人気なのがピンク。ピンクサファイアは世界的に流通量が少ないため、とても希少で入荷とともにすぐに売り切れます。
